中村晋也《架け橋の詩》、《陽春》

 パンフレットの束をコンビニのゴミ箱に投棄させてもらって身軽になって、ロータリーのまん中に設置された《架け橋の詩》を撮影。午前9時の斜光線の具合が素晴らしく、一気に撮影モードに入って、周囲の車の運転手や通行人の方々の目が気にならなくなってしまう。ロータリーの歩道をグルグル回って撮影。

 小倉駅まで引き返そうかと考えたが、黒崎駅に出るバス路線があるので、そのまま中村晋也シリーズを押さえることにする。
 バス、筑豊電鉄を乗り継いで穴生駅へ。八幡駅前でバス車中から佐藤忠良《早蕨》を見かけたが、新宿都庁でお姉さんにお目にかかっているので今回はパス。
 筑豊電鉄穴生駅の階段を降りたところにあるこの愛らしい彫像の泣き所は、背景の手もみマッサージさんの看板であった。今回このために用意してきた旧式FD 50 mm F1.4で撮る。途中で気がついたのであるが、絞り環を回しても絞りの羽根は微動だにせず。絞り開放撮影専用レンズになっているのである。どうせなら、2つ絞ったところで止ってくれていたらとも思われる。その辺りで絞りの形が真円に近づいてボケが美しくなるように設計されたレンズが多いからだ。ともかく、カメラの感度を最低のASA 160にして最高のシャッタースピード(1/4000)にしても背景の露光量は若干オーバーになるが、地黒の鋳肌のディテールはそれなりに描写され、大変よい成績を収めることができた。
>後日記 はしたなく露光オーバーになっているのだが、こういう場合にはNDフィルタで光量をコントロールするのが賢いやり方であろう。フードを用意してなかったのでフレアを作ったショットもあった。今度チャンスがあるなら、Minolta MC 55 mm F1.2をわずかに絞って、長めのフードでハレ切りしながら、偏光フィルタでテクスチャを調整してみたいものだと考えている。

 中村晋也作品を堪能したところで、黒崎駅から戸畑駅に移動。

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