水星観望

終日本店営業部詰めの後、グラントアプリカントアドバイザリの打合せ会。帰ってきて、しばらく休憩の後シティバイクで出発。風は割合にカラッとして涼しい。上弦の月が沈んでほぼ快晴の大星夜となる。寝転んで勝間光学製双眼鏡で星界に遊ぶうち、明け方の東の空に水星が見られる可能性があることを思い出した。iPadSky Mapをインストールした時に気がついたのを思い出したのであった。
幸い東の地平線に雲がなく、このまま快晴の状態が続けば見られるかもしれないと考えて待機。もともと水星は内惑星で太陽からの離角が小さく、日没直後の西の空に低く残って夕焼けの中をすぐに沈んでしまうか、日の出前の明るくなりつつある東の空の朝焼けの中を昇ってくるかのどちらかなのである。夕方や夜明け前に雲の出やすい地域では隠れてしまう確率が高いから、いにしえの著名な天文学者で生涯見たことがない人もいたとも言われていたように記憶する。
ともあれ、暁のやうやく明るくなりゆく東の超低空に、やや恒星とはまたたき方の違う星が見えるようになった。周囲の星は消えてしまって位置はよく分からないが、木星と金星をつないでそのままほぼ同じだけ東に延長したあたり(すなわち黄道上)である。かに座のあたりであるから、明るい星といえばレグルスとの鑑別が必要である。ポケットからaquosphone 006SHを出して、Google Star Mapを起動して確認しようとするが、向けた方向にかかわらず、南の地平線付近の天体しか表示されず。再起動してもうまくいかず。
双眼鏡で見ても形が見えるわけではないが、恒星の見え方とは違うようなので、水星でまちがいないだろうということにした。これで寿命が伸びたりするのかどうか、よくわからないけれど、筆者にとっても41年ぶりのご尊顔なり。41年前は、太陽を背景としたシルエットしか見ていない(いわゆる日面経過)ので、ホンモノを観たのは生まれて始めての可能性あり。
written by iHatenaSync

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