筆者にとって、最初に接したPhotoshopは2.0、時は1990年、場所はテキサス州ヒューストンのグラフィックデザイナーの仕事場のMac IIfxで、当時としては頭の中のイメージをディスプレイに具現させるパワーに驚いたものであったが、その価格も驚くべきものであったと思う。
使い込んで一番手に馴染んでいたのはMac版の3.5あたりである。その頃、Photoshopウィザードの書いたPhotoshop WOW!ブック日本語版にアルファチャンネルやマスクの使い方を徹底的に鍛えられ、文字をキルト加工したり、てらっと光るクローム仕上げにしたり、ネオンサインのようにぼーっと光らせたりできるような基本テクニックをマスターしたのであった。ところが、バージョンアップにともなってこのあたりの操作系が変わってしまって、自慢のテクが繰り出せないようになってしまったうえに、どんどんバージョンアップするのをフォローできる資金もなくなってしまった。
時代がpoorman's PhotoshopのGIMPに移行しても、試行錯誤する余裕がなくなったというべきか、マスクの使い方がほとんどわからないのが大変残念であった。いまどきのGIMPは2.6であるが、とりあえず目についた2.4の解説本GIMPですぐデキる!フォトレタッチスーパーテクニック2008(100%ムックシリーズ)をお安く購入。ただしこういう修業は現役バリバリのグラフィックデザイナーさんの手ほどきを受けるに限る、とも言える。[本]