福岡空港国際線ターミナル

 降機後、クヮランチン、入国審査のゲートをくぐり、バッゲージのターンテーブルで荷物が出てくるのを受け取って税関をくぐって、晴れて本土の土を踏むことになるのである。
 ホノルル国際空港で荷移しした段ボール箱ターンテーブルから取り上げるときに、なんだか柔らかい感じがしたので確認してみると底が微妙に抜けている(置いたときには閉まっているが持ち上げたときには底が開く)。なにか小さいものが滑り落ちてないか。旅の終りに、何とも切ない想いを感じたのである。
 筆者は、アルコールもタバコもその他ご禁制の品も全く所持していないので、そのままnothing to be declaredで税関を通過後、税関の職員さんに航空会社の係の人を呼んできてもらって、何か逸失物があった場合にどうするとよいか、お話しを聞いておくことにした。
 会社のホームページに迷い子の荷物が写真つきで掲載される由であるが、実際のところホノルルでもインチョンでもそういう荷物は出なかったことを確認ずみであるとおっしゃるのである。はた目にはかなりがっかりしているように見えたのであろうか、ご親切にお見送りをしてもらって帰宅。
 ダンボール箱から出てきたのは、印刷物(カタログ類)と洗濯物と、取るに足らないものばかりで、咄嗟の判断としてはなかなか優れた選択をしていた。また、実際には紛失したものはなかったと考えているのであるが、なくなったものがないことを証明するのは難しい。2年くらいたって、そういえばアレはどこに置いたか?というようなものが出てこないとも限らない。

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