ホノルル国際空港

 0915時タクシーが到着。ベトナム系のThanghさんの車に乗り込む。道はやや渋滞のようでもあるが、普段からこんなものらしい。道々聞いたところでは、Thanghさんは来月一族郎党を引き連れてホーチミンティーに1か月里帰りされるとのこと。エアチケットだけで$6,000というから、大したものである。0938時に空港の出発ロビー前に到着したときタクシーのメーターは$35ほどであり、$40渡して不足ともお釣りもおっしゃらなかったので、ポーター料金込みでこれでよかったのであろう。
 さて、KEのチェックインカウンターに並んで、やっと自分の番が来たのであるが、スーツケースの計量で重すぎて、このままでは$50の超過料金を支払わなければならないと言われ、段ボール箱を渡される。この箱に入れて捨てなければならないのかとがっかりしていたら、詰め替えたら一緒に帰れるというのである。ここのところの理屈をよくわかってなかったのであるが、この提案には是非もなく、背に腹はかえられず。カッコ悪いが、そのへんの通路でスーツケースを広げて金目でないものを中心に段ボール箱に放り込んで、再度計量して合格する。
 【注意】あらためて大韓航空手荷物の規定を見てみよう。どこのエアラインでも共通ではあろうが、エコノミークラスで超過料金なしで預けることができるのは、2個まで(一個の荷物の3辺の和が158 cm以内で二つ合わせても273 cm以内)で、しかも1個の重量が23 kg以下の場合である。超過料金を払っても32 kg超の荷物は載せることができない。この規定が、どういう理論的な背景のもとに作られたのかはわからないが、おそらく荷扱いの強力さんの腰を保護するためではないかと、勝手に推測している。ご自分のスーツケースの3辺の和と空重量をあらかじめ測定しておくと、後々役に立つかもしれない。ちなみに、筆者のスーツケースは25×50×75 cm(容積ほぼ90 L)で3辺の和は150 cm、箱の方は30×30×40 cm(容積ほぼ35 L)で3辺の和は100 cm、あわせて250 cmであった。平均的なサイズのスーツケースを2個持ち込もうとすると寸法制限に引っかかるわけである。
 【注意】ここで、段ボール箱は折りたたんだ状態のものを広げるタイプの箱なのであるが、到着地で半ばそこが抜けた状態でターンテーブルに出てきた。逸失物はなかったようなので実害はなかったのであるが、旅の最後になんとも名状しがたい複雑な気分になったことは否めない。どうか読者の皆さんにおかれては、十分に重量制限を意識してパッキングされるか、箱の底に荷造りテープでしっかりと補強をされることをおすすめしたい。
 筆者は超過重量の大半が印刷物であっただけに、FUJITSU ScanSnap S1500を持って行って、宿舎で読み取ったものは廃棄するというのでもよかったかも、と考えている。背を裁ち落とすカッター等を別途調達しなければならないことや3 kgという重量に見合うメリットがあるかどうかを考えなければならないけれど、宿舎でスキャンしてDropBox(やZumodrive)にアップロードされてしまうなら、常日頃と全く変わらない環境で仕事を進められるのである。佐貫亦男先生なら、「旅に出てまで日頃の仕事に追われてしまうとはもったいない、旅の非日常性を楽しみなさい。郵便小包で送ってしまえばよかったんだよ」と涼しい顔をされるに違いない。
 1010時にセキュリティチェックインを通過したときにはやれやれであった。空港の端の30番ゲートまでゆっくり歩いて移動。1046時お国言葉で搭乗開始のアナウンスが入る。[旅と道具]

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