「現在のはやぶさ君は、地球の大気に溶け込んでいます。」

 昨晩、久々に《恐るべき旅路 ―火星探査機「のぞみ」のたどった12年―》を読み返して、改めて「はやぶさ」探査機の驚異的な復活が、「のぞみ」運用の知識と経験があってこそ成し遂げられたものであると痛感した。「のぞみ」のいわゆる「失敗」から多くのことを学んだサイエンティストと工学者は、故障を回避するためのフェイルセーフなシステムを「はやぶさ」に作りこみ、「こんなこともあろうかと…」と平然とコメントなさってわれわれをびっくりさせるわけだが、今金星に向っている「あかつき」には、おそらく「はやぶさ」のノウハウも当たり前に盛り込まれているのであろう。機械をくん付けで擬人化するところまで、筆者はのめり込むことはできなくて、違和感があるのだが、それらの叡智が生命のリレーのように受け継がれて行くさまは大変(納税者としても)誇らしく思われる。[はやぶさリンク]

本ブログではamazon associate広告を利用しています。