Windows 7の使い勝手を向上させる3つの無償プログラムで紹介されていたJarteを試してみる。フルスクリーンにしてGoogle日本語入力で「わたしのなまえはなかのです」とか「たくえつしたぎじゅつ」とか試してみるに、期待するような誤変換は当たり前のことながら見られず。また、文字化けもなく、Favorite fontにメイリオを指定してしまうことも可能である。
こういうシンプルなエディタの方が、横長というか縦短のスクリーンではWordよりも使いやすい。実に今週金曜締め切りの難儀な放送教材の執筆に悩殺されているので、ここはひとつカンヅメ感を得るための道具として実戦配備しようかと思う。
それでも、Help: System information: Edit settingsで、自らの設定ファイルを編集するあたりに、エディタの自己言及性の面白さがぱっくりと口を開いているようである。往年のOh!FMでOS/9用のスクリーンエディタのバイナリをファイルエディタで手打ちして、何箇所かエラーはあってもスクリーンエディタを立ち上げることができるようになると、今度は自分で自分のバイナリをエディットしてバグつぶしすることができるようになって…とか、往年のMac IIでAlphaエディタのスペルチェッカーにありったけの文献検索テキストを突っ込んで語彙を増やしたところで息切れしたとか、砥石を出してソフトウェアの「お道具」を研ぐのに凝って執筆を忘れてしまった懐かしい記憶がよみがえってくる。
そういう意味で、これまで「安全」なエディタは、カスタマイズしないままのxyzzy、Emacs、JEdit(X)、Wordシリーズくらいのもので、実にインストールしたままのほどほどの窮屈感こそが「カンヅメ感」につながるのかもしれない。
それで、エディタが決まったので、次はThinkPad Xシリーズで格安の中古品を捜す(結局カンヅメになってない)。[Win]