ステージ写真用レンズ

 先月のDVDのできはある程度評判になっているらしく、来年のイベントの撮影のオファーがきているのだが、本業の方のスケジュール調整がつかず、早くも2つお断りを入れてしまったところである。
 それにつけても、ビデオ撮影の時にはノンストップで回す(と言ってすでにフィルムリールが回るわけではないが、気分の上では回す、であろう)ので、純正の14-140 mmズームレンズが丁度よいわけである。しかし、スチル写真の場合は、これを大口径のレンズに取り替えて撮影するわけである。これはひとつにはそれほど地明かりが明るくないところで、動きを止めた画を作りたいのと、大きいレンズのほうが被写体さんのノリが良くなるという相乗効果を狙ったものだ。
 そこで、FD 85 mm F1.2 Asphericalなどはなかなか良い効果を期待できるのだが、もう少し引いて撮りたい時には、現在のところFD 50 mm F1.4を使うわけである。まあそれでよいのだが、天文少年であった頃からの憧れのNikonのNoct-Nikkor 50 mm F1.2という伝説のレンズが30万円ほどであるのを見てから、FD 50 mm F1.2Lの54,800円というのを見ると、たいしたお値段ではないように思えてしまうのは、心理学的な対比効果というやつであろう。以前買い逃したMinolta MC 58 mm F1.2 PGもグラマーな外観で、希土ガラスに含まれる放射性元素のために変色したレンズというのも、表現にうまく活用できないかと思われるが、その後なかなか出てこない。
 しかし、焦点域のバリエーションという点では、もともと85 mmというレンズは35 mmとペアで使われていた。そういう意味で、35 mm F1.4とか28 mm F2とか24 mm F1.4といったレンズも、マイクロフォーサーズでは標準レンズの画角換算なのでバストショットや全身のショットに使える可能性がある。[もっと光を]

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