ThinkPad T61のヘルプを調べていて、Intel Turbo Memoryというディスクキャッシュが仕込まれているらしいことがわかった。しかし、そのヘルプに記載された≪インテルTurbo Memoryコントローラー≫は、スタートメニュー:すべてのソフトウェアには見当たらず。ぐぐってみると、サポート外のソフトウェアとして公開されている。T61も対応機種リストにあがっていて、コントローラーをインストールしていない現状ではそのメモリ容量も定かならず。
ダウンロード自体大変スローで(これはseflish-gene.orgからのリンクがスローである可能性が高いが)、まるでlenovoはほんとはダウンロードしてほしくないけれど、義理で公開しているかのようである。
ITMは、まだマザーボード上のメモリが高価で、あるいは設計上1 GBが上限であるような時代に、ディスクキャッシュとして用いるスピードハックであったが、現在では過去の遺物と化しているらしい。それで、コントローラーをインストールしてもデバイスマネージャ上で変化はなく、ITMスロットは空の状態であると考えられる。たった2年前の(といってもunix timeでは630億ミリセカンド前なのであるから大昔である)廃墟がマザーボードの上にあるという厳粛な事実を発見したのであった。
以前こういうマイクロプログラムの遺跡を発掘した話を読んだことがあるが、プログラミングレクリエーションであったろうか。
後日記:家じゅうの本棚を調べるに尋ねあたらず。しかし、bit誌連載の記事を集めた筧 捷彦: プログラミング・セミナー、共立出版、1985年8月にまちがいない。[ハードウェア]