土井ヶ浜遺跡人類学ミュージアムに行って来た

 先々週であったか読売新聞に人類学ミュージアムの紹介記事が出ていてiPhoneで写真をとってクリップしていたのであるが、今年は帰省しないことになったので急きょ夏のお出かけを提案したわけである。遊び疲れた下の子を留守番にして家族4人で1100時頃出発。iPhoneGPSでトラッキングしながら進むのであるが、お盆のUターンラッシュたけなわの九州道上り線では断続的に渋滞が発生する。下関インターをおりて県道40号線で川棚温泉に到着するのに結局2時間半かかり、iPhoneのバッテリも尽きかける。老舗の瓦そば屋さんが待ち時間40分であるので、待つ間に玄関わきのコンセントから充電させてもらう。瓦そばは、焼瓦の上にのっている茶そばを、温かいそばつゆでいただくというもの。
 昼食と休憩と充電の後、海岸線ぎりぎりに迫った岩の崖っぷちに単線の電化していない山陰本線のレールと並走する国道191号線を北進し、土井ヶ浜遺跡人類学ミュージアムにいたる。ちょうど北条市あたりの国道196号線と風景がよく似ているが、どこにでもある田舎の風景とも言える。
 土井ヶ浜遺跡は北九州一円(吉武高木遺跡を含む)に住んでいた人々とも同じ系統の弥生人の人骨が多数見つかっている遺跡である。九州では甕棺に埋葬されていることが多いが、ここでは海岸の砂地にそのまま埋葬されていたようである。たまたま貝殻の破片を多量に含む砂質が骨を良好に保存してきたということで、骨や歯以外にも埋葬の状態まで仔細に記録されている。小学生などは頭蓋骨は気味悪く感じるかもしれないところであるが、3Dの立派なビデオの上映もあって、考古学の成果にふれることができるのが素晴らしい。

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