集中豪雨

 夕方第2駐機場が冠水しているとの緊急放送が入る。社内では時々雷鳴が聞こえる程度であったが、どうもただ事ではないと気づいて早めに帰宅することにする。雨が小降りになった2000時頃社を出ると外は普通の雨模様であるのだが、用水路の水位が設計限界まで上がっているのが不気味である。歩道はほとんど問題なく走れるが、辻ごとに冠水しているところを通り抜けなければならない。ついに金屑川沿いの道に至る。ここでは道から1 mくらい上がっている堰堤ぎりぎりまで水位が上がっていて、その上のフェンスに引っ掛かった流木は、ピーク時には堰堤から泥水があふれていたことを如実に示していた。泥水は堰堤ぎりぎりの水位をキープして時速50 kmほどで異様なほど静かに流れ下っているが、堰堤沿いの歩道は4年前の豪雨の時は泥水が噴き出していたところで、その気味悪さは筆舌に尽くし難し。道を渡って反対側の歩道をほうほうのていで引き上げる。自宅に近づくと、やや山の手になることもあって、用水路の水位は普段と変わらず。
 金屑川はこの曲がりよりも下流に遊水池も設けられているし、河川改良工事で深く掘り下げて流量に余裕ができていることもあって、今回はかろうじて限界ぎりぎりで氾濫は食い止められていたという印象ではある。筆者にとっての豪雨体験は、この程度のことですんでしまった。車両水没、土石流、増水河川に流されお亡くなりになった方もいらっしゃるし、住宅の浸水などで避難された方も多く、未曾有の災害となったのであった。[気象]

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