文献整理2009 season 3 (15) Endnote X2試用版 (2) 製品版発注ずみ

 Word 2007で書いた論文の中で引用箇所にカーソルを置いて、Endnoteの該当文献を「挿入」すると、自動的にそこに文献番号が入り、末尾の参考文献リストにそれがつけ加わるという塩梅にインタラクティブにものが仕上がってくるのが見えるのには深い満足と安心をおぼえ、それ自体モチベーションになることを発見。一応、導入を決定したところである。
 Endonoteを導入しやすいシチュエーションについて、筆者の境遇の中で試用した限りでは、Pubmedを検索しながら文章を書いていくという作業形態の方が導入しやすそうに思われた。
 すなわち、それぞれ引用する文献が異なる複数の論文を同時進行する場合に、すでに書きあげている文章の中に、すでに整備した3000件ほどの文献リストの中から挿入するものを探し出すのはなかなか骨が折れる作業なのである。あるいは、論文(プロジェクト)ごとに分けておけば賢明かもしれないが、できればそういうセグメンテーションはなくしておいて、(Evernoteで使えるような)tagが使えれば便利であろうにと思われるのである。
 その一方、文章を書き進めながら、on-the-flyにEndnoteでPubmedを引いて参考文献を加えていくことも可能で、こういう使い方をする分には(文献も読まずに無責任に引用するという問題を除けば)より使いやすく感じるのである。世の学者様全員が、そういう泥縄執筆スタイルであるとも考えにくいが。
 また、文献リストのスタイルがあらかじめ用意されていない場合に、カスタマイズできるのかどうかも重要なところである。PubmedXMLファイルから、XSLTである程度思いのままに変換可能という技もあるので、最終的な参考文献リストはこちらで作るというオプションも可能である。
 なお、EndnoteにDropboxに置いたデータベースを使わせるのは、edit:preferences:librariesで起動時に「データベースを指定」にして、一度指定してあげるとよいようだ。もちろん、あらかじめデータベースの内容をDropboxにアップロードしておく必要がある。Dropboxが「94.3% of 2 GB used」になっているのは、やや心もとないところ。[Win]

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