コクヨSKETCH BOOK+ミリタリーオイル式方向コンパス+メジャー=

 コクヨSKETCH BOOKは、測量手帳のシリーズであるためか、思わず知らず「測量魂」が鼓舞されるもののようである。購入した日に室見川河畔のベンチにすわってその方眼罫を眺めているうちに、川の此岸に2点を設定して基線とし、ミリタリーオイル式方向コンパスで彼岸の点への方位角を読み取り、百均のメジャーを用いて基線長を測定すると、三角測量できることに気がついたのである。
 このGPSの御世に何を今さら…なのであるが、ちょっとした頭の体操のつもりで川幅がほぼ予想通りに121 mと求まってまいあがってしまった。
 基線長が比較的短い(2,448 cm)ので、もっと長い基線を見つけると精度が出るだろうとか考え、基準点を近くの橋に5本立っているナトリウムランプの両端のものとすることを考えた。そこで、基線長をどうやって測るかなのであるが、百均メジャーで尺取虫して計測するのがストレートな方法ではあるが、そういう不審な挙動はランニングやウォーキングをなさっている市民の皆さんに不安を与えかねない。
 そこでまず、自転車で距離を測る方法を応用した。各ランプの柱の間の距離を進むのに漕いだ回数は等しいことを確認した。柱の間が等間隔であるなら、どこかの2本の間の距離を4倍すればよい。それで、橋の欄干に15.5 cm間隔で入っている飾りが、柱と柱の間にちょうど206枚ということから、基線長は127.7 mとなった。後は各計測点から両方の基準点の方位角を測定していけばどんどん相対位置が決まるわけである。
 作図のために必要な分度器を百均で調達するとしても、しめて1000円足らずで始められ、1か月たってもまだこの程度なので当分の間楽しめそうなところがよろしい。川沿いに点在するベンチどうしで三角のネットワークを作っていくとマイ地形図が作れるのではないかと、そわそわしてしまうわけである。[文房具]

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