ふだん純正の事務所はなるだけ使わないよう心がけているのであるが、これにはまいった。
pptPlex:Insert New Sectionでスライドの一部をセクションとしてまとめることができるのは、そういう表紙のスライドを作らなくてもすむという以上の利便性がある。スライドショーでは、セクションのはじめにそのセクション内のスライドのオーバービューが自動生成される。サプライズを仕込むようなプレゼン資料には不向きかもしれないが、いわばスライドそのものをアイコンとして用いるアイディアプロセッサのような感覚、というと大げさすぎるかもしれない。ともすると乱雑になりやすいスライドを話題の論理展開やあらすじ指向で整理したり再利用したりすることが容易となるメリットが期待できそうなのである。
さらに、スクロールホイールでスライドの表示を拡大縮小し、手のひらマウスカーソルで任意の部分をスクロールできる。このことは、ディテールを確認するために編集モードに入って拡大率を変えて大写しするという従来のプレゼンスタイルから考えるととても素晴らしいものだ。要するに、ズームするflashは使わなくてもよいわけである。
Keynote, OOo Impress 3やAcrobat 9にはすでに搭載された機能（筆者が知らないだけ）かもしれないので注意が必要であるが、もしこれが他で実現できていないのなら、大枚をはたいてでも力点2007を導入する価値はじゅうぶんにあるように思われる。[WinXP]
