NHK BS2: ミクロの決死圏

 筆者が小学生低学年の頃、同じ学団の上級生のみバスに乗って、シティーの映画館に観に行って、「気味が悪かった」とか「誰それがゲロった」だのと噂話を聞かされたことのみ記憶している。それから40年もたって「ふぁーすとたいむいんまいらいふ」で拝見しているわけであるが、その舞台背景のイメージはなかなかに正確である。解剖学や組織学に関しては「卑弥呼の昔から同じ」という大先生の言葉を思い出すのである。なので、古風な感じがするのはむしろハイテク機器のほうであったり、作戦司令が悠然と葉巻を吹かしているという、その勤務態度であったりするのが大変面白い。
 「抗体の攻撃」は、こんなものではないようにも思われるが、このイメージがNHK人体第一集の免疫の手裏剣抗体のCGアニメーションに受け継がれているのは間違いあるまい。これが20世紀FOX製作であって、この伝統が今の24につながっているのもまた、間違いのないところであろう。[映画]

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