ネガフィルムの網羅的管理

 2001年頃にデジタル化するまでのフィルムライブラリをデジタル化するのは、フィルムスキャナのスピードの点で1シーズンで終了できそうにもないことを思い知ったのであるが、網羅的に透明のスリーブシートに入れて、フィルムアルバムで(ほぼ経時的に)並べて管理できている。ネガに何が写っているかは光にかざせばわかるわけであったが、最近ローガンが進行してなかなかそれが難しいということになって…
 昨晩見るともなく読んでいた優れモノ・カメラGOODSベストセレクション―一冊丸ごと「カメラグッズ」のプロに学ぶ写真整理&保存術(p. 132)を見て、はたと気がついたのが、1カットずつスキャンするのは大変でもフラットベッドスキャナでフィルムシートをまるごとスキャンするのはわりと短時間にできてしまうということだ。本文では透過原稿ユニットつきのスキャナを推奨しているが、基本的にはフィルムシートをカバーできる大きさのフィルムビュアーでサンドイッチすれば読み込み可能である。当然、ネガフィルムは補色で読み込まれるが、色調反転・補正で何とかできるであろう。
 これはコンタクトシート(ベタ焼き)のデジタル化に相当するわけであるが、ゲノム解析でたとえるなら、scaffoldの構築に相当するであろうか。
 というので、4時間ほどかけてほぼ網羅的にコンタクトシートをスキャンし終わって、シートに入っているのがほぼ400本という全貌を把握するにいたる。ただし、フラットベッドスキャナが一枚一枚個別にみょーなディレクトリを掘って画像をしまっては砂をかけて埋めてくれているので、
 prompt> copy .\contact\sheet*\*.jpg ..
 というふうに画像をコマンド一発で一括したいのに、MS-DOScommand.comでは中間のディレクトリにワイルドカードを用いるを許さず。との由。
 そういうこともあろうかと、Mac miniMac OS Xが走行中というわけではあるが、別件にかかりきりでいまだ着手できず。
 後日記:やっと時間がとれて、さすがにMac OS Xbashの優秀さに胸のすく思いをさせてもらった。ついでにPixelCat 3.0をダウンロード・インストールして、まとめたコンタクトプリント画像をサムネイル閲覧しようとするが、ファイルひとつひとつが10 MBほどあるのでサムネイル化するのに12秒くらい、つまりスキャンするのと同じくらいかかってなかなか進捗せず。
 コンタクトプリントを180°回転して保存したり、ネガの色調をポジに反転するフィルタをなるだけ簡単にまとめて施せられるフィルタ(というかユーティリティ)を捜し中。(10月23日)
 2008年9月1日:灯台もと暗しというべきか、ViX(バージョン2.21.148.0)の画像:総合変換:色調変換に、ネガ色調の反転があった。K. Okada氏はすごい方であるなと感謝する。しかし、残念ながらこれはモノクロームのネガ反転であって、カラーネガフィルムのベースのオレンジ色を補正するものにはあらず。[lifehacks]

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