USB出力可能なレコードプレーヤ

 Apple storeUSBインターフェース内蔵アナログ・レコード・プレーヤを見つけて驚く。アナログ時代、回転速度制御はダイレクトドライブでないと…というようなお話を聞かされて育った元オーディオ小僧としては、ベルトドライブ方式に若干の不満もあるが、このお値段なら妥協の余地は充分にある。デジタルオーディオの台頭とともに引っ越しの時にレコードプレーヤを処分されてしまい、捨てるにしのびない思ひ出のレコードライブラリが負の遺産化しかけているという向きには、手軽にデジタル化するツールとして実に便利であろう。
 PC/Mac側のレコーディングにはaudacityを利用するあたり、心の琴線に触れるものあり。しかも詞書きによれば、せっかちなデジタル世代向けに、LPレコードを45 rpmで高速再生して、audacity側で通常のスピードになるように1.35倍速レコーディングするという荒業も用意されている由。
 一世一代のデジタル化にあたっては、由緒正しくDENONの103を使いたいものだが…なかなか難しそうで、対応するカートリッジは出力電圧が高めのMM型に限定されそうである。アナログの御世ならば、プリアンプを通すわけであるけれど、そういう道具立てが揃っているなら、むしろおすすめはこちらであろう。それにしても、DL-103は、30年前から小売価格26,000円でかわってないように思うのだが、今だに現役であるというところがかっこいい。
 後日記:1.35倍速レコーディングであるけれど、駆動系がもう少しPCからもコントロールできるなら、2倍速、等速、1/2倍速で3パスのデータをとって、帯域の拡大を狙ったり、等速で10回読んだ波を足し合わせてワウフラッターをキャンセルするとかできそうにも思うが、これは空想というか妄想の世界といえよう。[音楽]

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