仮想書籍の虫干し

 先週から仕事の合間に本棚1スパン弱分の文献コピーを処理中。
 本棚から文献のコピーを一部取り出し、GDSでキーワード検索をかけてPDF化されているかチェック、されていれば紙のコピーを廃棄し、されていなければオンラインで公開されていないかチェックしてダウンロード、公開されていなければ紙のコピーをスキャナの待ち行列の最後に加える。という、ソフトウェア作法にサンプルで出てきそうな単純明快なアルゴリズム
 そこで気がついたのが、科学誌の90年代前半あたりよりも古い論文のPDFが、古典的科学誌アーカイブとして有料サービスになってしまっている脱力すべき事実である。PNASとか米細菌学会のアーカイブが古いものを原則無料公開する方針である(という印象を持っている)のと比較すると、新旧に関わらず囲い込む欧州系出版社のがめつさに近づいてきているような気がするが、これも貧乏人の僻みというべきであろうか。
 コピーをとった頃はPDFでの公開などなかったものも、今では立派にPDFが完備されていたりする場合もあって、いつのまにやら仮想書籍は数にして4000弱、容量で16 GBを越えた。[インターネットリテラシ]

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