ジャン=ルイ・カペッツァーリ氏の消息

 かれこれ2か月にわたってクラシック音楽の番組を残らず録画してきたのであるが、これは!というものの中の一つが、ジュネス教会でジャン=ルイ・カペッツァーリ氏が吹いたオーボエ協奏曲の番組であった。
 マルチェッロ、ビバルディ、ベッリーニオーボエ協奏曲の曲想の違うのを一気に吹きわけて、オーボエの魅力爆発というところであるのだが、教会の残響まで大変美しく録音されていることも魅力のひとつで、天使に手を引かれて昇天してしまいそうになるのであるが、途中でテープがワカメになっている個所が、どうも興ざめである。
 そうなると、この時のライブ録音をなんとかCDで手に入れられないものかと考えてしまう。カタカナ書きで検索してもはなかなかCDには行きあたらないが「oboe Jean Louis」あたりでぐぐって、ほどなく氏の綴りがJean-Louis Capezzaliと判明。数々のコンクールで優勝し、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団のスーパーソリスト、パリ国立高等音楽院教授を歴任し、現在リヨン国立高等音楽院教授という経歴は、氏がまさにフレンチオーボエ界の第一人者、というよりも天才であることを示すものであろう。ただし、amazon.comamazon.frで検索しても氏のクレジットのあるCDは6枚のみで、目当てのオーボエ協奏曲が見当たらぬは残念至極。
 後日記:プロ用の、というより番組配給用のDVDが出ていることが判明した。この1992年6月27日Josnes Churchにおける演奏会のライブ録画で間違いないと思われる。[音楽]

本ブログではamazon associate広告を利用しています。