さらば希望の光よ(2)

 FDシリーズの中で4番目か5番目に高価なレンズであったNew FD 500 mm F4.5Lの導入に向けて、相当なる覚悟の上で背水の陣をしいている。
 夜をこめて機材庫から売却品をとりだしては、メーカー名、商品名、製造番号を添付書類に記入し、エアパッキンでくるんで梱包キットのダンボール箱におさめる作業を再開。終了時朝の光の中で空になった機材庫にため息が出る。
 その多くは、ほとんど使わなかったレンズであるが、それらにもましてEOS D60には格段の惜別の情あり。思えば、一人で野良を彷徨している時、常にD60と一緒であった。購入時には、レンタカーに喩えてこの別れを割とドライに予測していた筆者であったが、銀塩カメラだろうがデジカメだろうが、人生の苦しい時期をともに過ごした戦友と別れるのはしのびない気分である。[ごみ・資源リサイクル]

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