ウェットスーツ

 10年も前のことになるが、Powerbook DUO 230をウェットスーツ用のネオプレン素材でできたキャリングケースに入れて福岡‐岡山間を往復していたものであったことを思い出したのは、極私的PB2400c頁を眺めていた時のことであった。こういうケースは筐体にぴったりフィット感がなければダメで、中でごろごろしているようなのは問題外であるし、かといって閉めるときにファスナーが筐体をこすって傷がつくようでもダメである。当時、WetSuitブランドでは各種サイズで各社のノートPCに対応していたように記憶する。結局、DUO 230がPowerBook 190cにリプレースされたとき、このWetSuitは使命を終えたのであった。ネオプレン素材のケースとしては、今でもこちらなどで買えるようであるが、カタログショッピングの購入元のMacWarehouseでWetSuitブランドの懐かしい製品を見つけることはできない。
 で、今の基幹vaio C1MSXはバッグの中に裸で放り込むというのが常であったが、昨年の秋大雨に遭遇してバッテリをダメにした一件以来、近隣の百均ショップで調達した保護用ケースに収めるようになった。そのWetSuitをほうふつとさせるロイヤルブルー色を選ばせたのが、WetSuitの刷り込みであったことを今頃になって悟ったのであった。
 まあ10年たってようやくたかがキャリングケースに体温を上げるような年齢でもなくなったということなのであるけれど、一方でこの冬愛用してきた手袋は、ネオプレン製の480円ものである。ベイサイドの某ハイパー大型スーパーがつぶれた跡にできたお店のチラシに見つけてCEOに調達を依頼したのであるが、買って使い始めたその日に右手の親指のつけ根が破れてしまった。まあこのお値段ならしょうがあるまいということで自分で修理して以降、まったくほかの部位には問題なし。サイズMではややきつめで、特に防寒仕様でもないけれど、防水性能は抜群であって雨の晩などにはとても重宝する。というようなわけで、10年前にはハイテク素材と言われていたようなものが、今では普段使いできるようになっているのは幸せである。

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