今治行きのフェリーは,もうない。



  有給取って帰省しました。世にしまなみと喧伝されていますが,夕方博多駅を出発して,しまなみ以前の定番通りに三原駅で新幹線を降りて高速艇に乗ろうとすると,便数が激減してもう最終便の出航後だし,夜行便があったフェリーも廃業。。真っ暗な島陰の間をクルーズするフェリーの甲板で船のディーゼルエンジンの排ガスと重油と潮の香りと混じった風に吹かれながら降るような星空を見上げたり,夜光虫にきらめく波頭を堪能するロマンチックは,またちょっと波が高いと船が出ないというデリケートさとも背中合わせであったわけですが,本州と地続きになるという,ちょっとした利便性のために人間は何とも大事なものを無くしてしまったのかと思いますね。こういう喪失感には何かしら思い当たるものが…。「神戸行きのドリーム号は,もうない。」(村上春樹:風の歌をきけ)にならって申し上げれば,「今治行きのフェリーは,もうない。」
  しょうがなく在来線で尾道駅まで移動して,しまなみラインを走る高速バスを探すと,こちらも最終便が出た後。結局,橋がつく前よりもウルトラチョー不便。時間をお金で買うのだ!とタクシーの運ちゃんに交渉して深夜のしまなみドライブとあいなりましたが,はっきり言って高いものにつきました。橋の往復通行料だけで10000円ですから…

本ブログではamazon associate広告を利用しています。