土偶美術館

 若い頃に梅原猛氏の《日本冒険》を拝読して、縄文の人々と土偶の役割について死生観に基づいて理解しているつもりである。
 表紙の縄文のビーナス像は、以前にセミ版のブローニーフィルムをお借りして広報資料に使用させていただいたことがあって、筆者にとっては印象深い。
 現代彫刻家のみなさんが、土偶を作った人々と同じ心情で彫像を製作されているのかどうかはうかがう由もないが、土偶をめぐるあくなき好奇心もまた、筆者にとっては大いなるopen art tourismの野次馬探求地になりうることを、朝日新聞朝刊読書のページの広告に教えられた。

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