旅のお供にしたい本

 以前出席の返答をしたものの延期されていた兄弟子の退職記念パーティーが来月末に復活開催されるという。
 この時期は移動さえもリスクになりそうで二の足を踏んでしまうが、HISモバイル会員向けのGo toアシストキャンペーンに応募したので、当たったら行ってもいいかなどとのんきなことを考えている。
 昨晩熱っぽくなりそうな予感を感じながら布団にくるまって読んでいたのは、森北出版相互作用科学シリーズの1冊、《生命複雑系からの計算パラダイム アントコロニー最適化法・DNAコンピューティング・免疫システム》であった。アントコロニー最適化については、単純な能力しかないアリが集団としては様々な環境の変化に柔軟に対応できる賢さを持っているように見えて、実にこれが多種類のフェロモンにあやつられるオートマトンであることが実に生き生きと(データにもとづいて)描かれていて驚嘆した。

 実に若き日に読んだ「ご冗談でしょう、ファインマンさん」のアリの行動の観察と実験の延長線上にあるものだ。「あくなき好奇心、おそるべき野次馬根性」ファインマンさんの言葉ではないが、その精神を英語で表したフレーズを見つけようと思ったら、この本を原書で読むのが近道であるような気がする。
 もしアシストキャンペーンが当たったらブリットトレインの車窓で紐解くことができるようにペーパーバック版を注文。これもGo Toキャンペーンの波及効果というべきであろうか。

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