思い返せば岡山の月吠文庫で大桐國光作品集を購入した際に、大桐作品のコレクターかと思われ、わざわざお電話をいただいたことがあった。その当時は、(光学機器コレクターであったかもしれないが)美術品を蒐集するなどまったく思いもよらないことであった。
うっかりしていてつい最近、open art investigationのついでに月吠文庫ブログを拝見していて、ご店主がサラリーマンコレクターとして高名な方で、大桐國光作品のオーナーでもあることにやっと気がついたのである。以前生前の大桐先生とご親交があったとうかがったこともあったのに、想像力が足りなかった。
そのことが深層心理に働きかけたのかどうかは不明であるが、このStay homeの時期に、今を逃すとどうしても後悔すると思いつめて落札したものがいくつか増えた。
ヤフオクでいろいろと探して買い求めるのは、優秀賞の賞品とかお遣いものの調達のためであって、自分の手元に置いて鑑賞するものを買うような蒐集欲には無縁であると思ってきた。お金を使うならopen artの記録のための機材の調達に使おうという考え方であったが、とうとう筆者も仲間入りを果たしてしまったのかもしれない。今また、一目見ただけでグラグラしているものがある。