前例、予算、内部の力関係そして空気に支配される

 朝方そういえばどうなっているのという指摘が別の方面から出てきた。社全体でのお約束づくりの道筋も決まってない。自分の身に差し迫ったこととして受けとめられていないのは間違いあるまい。
 おおもとの規定を調べた上で、万が一の場合に備えて心当たりがあったら待機要請し、敷居を踏ませない案を書き上げ、なんとか明日の朝に間に合わせたいので夕方近くに非公式なミーティングで検討してもらうと、「先例がない」「そんなこと決める権限は手前どもにはない」「そもそもそんなことしなくても…(という背景にはキサマ何様のつもりかというわだかまりもあるかも)」といったこれぞ「独裁者が支配する組織」の典型的意見が声高に続出。独裁者から叱責罵倒されたくない一心であろうが、その先にさらに問責されるようなできごとが起こりかねないというのに滑稽なことと言わざるを得ない。沈みゆく船からは一目散に逃げ出すのが得策であるが、まだ間に合う。先例ご都合主義者にも目くじらを立てられない表現に書き換え、沈めないための案をぎりぎりリリースする。

軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い

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  • 作者:松本 創
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: 単行本

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