ソフトウェアの健康寿命

 来年3月末ではてなダイアリーが廃止されるとのお知らせが届く。はてなブログに発展的に統合される由。
すでに本y(et) a(nother) diwographicsは、最初はhtml文書でトップページにFTPしていたものからtDiaryに移行させて流転してきたから引っ越しすることに問題ない。検索可能なデータがクラウドにあっていつでもwebブラウザで閲覧できれば、それで充分である。ただし、ところどころダイアリー内の相互参照リンクをad hocに修正してきたのをなんとかしなければならない。
 一方で、ソフトウェアの寿命は、需要やマーケティング(ネットでの評判というべきか)もさることながら作者のagingが関係しないわけがないと考えるが、ここでははてなダイアリーのソフトウェアとしての寿命が15〜16年くらいということに注目してみる。もともとはtDiaryとの互換性に留意しながら開発されたが、現在では「システムのレガシー化」が問題になってきているという。はてなブログを並行して開発するなか、ダイアリーの方はメインテナンスに手一杯というお話を読むと、OSやプログラム言語の大幅な仕様変更などが命取りになってソフトウェアの健康寿命を縮めたりするのかもしれないなと思われた。
 ソフトウェアの終わりの迎え方についても気になるところである。
 先日確認したところ68k Macの頃からのキラー表計算ソフトMarinerはmacOSからは撤退し、iOSに特化したCalc XLSに転生したようである。これは開発者兼Mariner社経営者のライフサイクルが製品のラインアップに影響した例かもしれない。
 個人ベースでの開発となると、Tree 2のように公開停止されたものも、BioEditAmplify 4のように10年ほどアップデートのないまま公開されているものもあり、OSS移行後止まってしまったiPapersもある。

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