MTV史上初!80's洋楽ヒットソング40時間スペシャル

 筆者は昭和52(1977)年から昭和58(1983)年まで箕面市で学生下宿に暮らし、卒業後就職してからは、岡山市でアパートや借家に居住していた。
 大学2年の頃であったか、先輩から譲り受けた白黒TVが1日か2日だけ自室に来たことがあって、夕方再放送されていたウルトラセブンを観たことがある。ただし、これはあまりに魂を吸い取られそうになるので、先輩に譲ってしまった。
 そのまま学生時代は部屋にTVを置くことなく過ごした。その次にTVを所有することになったのは、昭和62(1987)年3月頃ではないかと思う。後輩がカラーTVを譲ってくれたのである。その頃西古松の借家の居間にはコンピュータのディスプレイが3台は並んでいたが、テレビはなかったのである。梅雨時であったかと思うが夜中にバッタ問屋さんに行ってビデオデッキを買って来て、NHK教育で放映された西村公朝師の《祈りの造形》第一回からの録画に間に合わせたのも懐かしい思い出である。
 その当時、深夜に観るともなくつけっぱなしておいたテレビからMTVの洋楽ビデオクリップがよく流れていた。その直前まで最新のヒット曲というのはguam中継の短波放送KYOIをモノラル、フェーディングありで聴くのが当たり前であったのだが、楽曲がフェーディングなしで聴けて、しかも曲に合わせた映像までついてくるというのに魅せられて、夜なべ仕事の手を止めて見とれたものである。しかしながらVHSテープで希望する曲を頭出しするのは難しく、ビデオクリップ集のテープを撮りためたりはしなかった。「コンピュータが3台もあったらハードディスク録画すればよかったのでは?」と質問されるかもしれないが、当時は40 MBのハードディスクが「大容量」と呼ばれていた時代で、まだまだ音楽もビデオもデジタル化の暁も見えなかった時代であった。
 その時代のビデオクリップで未だに印象深いのはCulture Club《Miss Me Blind》だろうか。今回ほとんどCMなしで懐かしい年代のビデオクリップが次から次にかかるのを録画してみる。ほとんどの曲は初見かもしれない。

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