二号庵書斎の作り方

 昨日好日ホームセンターで特価品のキャスターつき事務用椅子も購入した。
 日本の古本屋さんで見つけて購入した「現代情報工学研究会:自分でつくる書斎の本ー諦めていた自分の城が自由自在、経済界、1988年7月」の表紙カバーには、「夢の空間が実現する!!居間や寝室の改造法から家具、OA機器の選び方までユニークなアイデアを満載」「自分だけの書斎を完成させる全7章」というようなキャッチフレーズが目を引くように配置されている。こういう本は黙って家族の目に触れるように置いておいて、こっそり読ませることに意義のある「教育的地雷」なのだと気がついた。間違っても自炊してしまっては元も子もない。

自分でつくる書斎の本―諦めていた自分の城が自由自在

自分でつくる書斎の本―諦めていた自分の城が自由自在

 ただし、かれこれ30年前の出版当時は、まだまだパソコンを書斎のまん中に据える時代ではなかった。独身の筆者は家全体書斎のような西古松の借家に住んでいたが、コスモス岡山でMac IIに驚嘆したのがこの1988年7月であった。卓球台の上のFM-11AD2やPC-9801VM2をとっぱらってMac IIを据え付けたのは翌年の1月なのである。時代を越えて大いに参考になる内容には、例えば他の家族に書斎を「使われない」ための雰囲気作りなどがあり、精読しておく値打ちがある。
 キーボードで執筆作業をする今どきの書斎のつくり方については、もう少し新しい時代の文献が必要になる。椅子の座面の高さをどう調整するか、机の高さを調整するにはどうするか。ディスプレイの配置や高さなどまで含めた作業環境の最適化については紀田順一郎氏の何冊かのデジタル時代の書斎に関する著作に期待したい。

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