実家引渡し日

 思いがけず、実家が売れてしまった。昨日から支援に戻ってもらったCEOによれば、手続きなどすべて完了した由。
 四半世紀ほど前に転居した実家に一体通算で何日間滞在したことだろうか。売却手続きも引き渡しも完了したことで、今後滞在日数がインクリメントされる可能性はほぼ永久に失われたわけである。
 その2階の北向きの窓から近見山山頂のテレビ中継局のアンテナを望む風景は、今になってこの間が見納めであったことがわかる。
 生まれ育った土地に帰るところがなくなり、残っているのはCEOの実家のお墓だけになってしまった。
 こういう喪失感というか、心理的衝撃はあとから徐々に利いてくるもののようである。

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