ミカンの女神の後ろ髪をつかむ


 これまで、帰省の折にしまなみ海道を行き来するたびに、これは中四国フェリーが廃止されたので、やむなく通っている代替経路と自分に言い聞かせてきたのだが…
 実家から帰ってくる途中、生口島瀬戸田パーキングエリアで小休止。多々羅大橋の自歩道まで歩いて行った帰りに、歩道沿いのみかんの無人販売所で小ぶりの「はるみ」というみかんが8個ほど入ったビニール袋になぜか心ひかれ、試しに100円で買ってみる。
 見た目大したミカンには見えないのだが、帰ってきてから皮が薄く、香りよく、味わいもよいのにびっくりした。
 調べてみるに、まだあまり知られていない希少品種のシーズン終盤の最終ロットの余りであったようだ。濃厚な果汁は「デコポン」の妹という系統を反映しているが、よりネーブルに近いように感じる。通販ではもうシーズンオフとなって入手できず。それだけに、4,5袋無人販売所に並んでいた後ろ髪をもっとつかんでおけばよかった、もったいないことをした、と後悔するのである。

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