アバンチュール・イディオティーク

筆者が今年発見した番組でよかったのは、《植物男子ベランダー》、《本棚食堂》、《廃道アドベンチャー》で、これに《空から日本を見てみよう+》、《ワンダーJAPAN》、《Toggyの清く正しくテキトーチャンネル》を加えたあたりが年間ベスト6で、さらに《アド街ック天国》、《土曜の夜はおとななTV》、《ぐるっとJ:COM探検隊》を加えると欠かさずに見ることを心がけている番組ベスト9ということになろうか。
 70年代風にいえば、ベスト5の番組の基底に流れていて筆者の心をわしづかみにするのは、ある種の「こだわり」である。《ベランダー》のプロデューサーさん自ら「サブカルファンのハートに火をつける人気を呼び」と書かれてはいるが、サブカルチャー、ワンダー系あるいは異空間系とひとくくりにすることは難しく、「脳内異空間探検」など新造語の候補もいくつか検討したあげく、「知的アドベンチャー」あるいは「知的好奇心」でよいような気もしてきた。
 これなら、TV番組の趣味だけでなく、日常生活のもろもろすべてに使えそうだと気がついた。非日常的な日常生活を送っているという矛盾があるような気もするが、あくまでも本人がインテレクチュアルと粋がっているだけなので、周囲からは、やまいだれのついたアバンチュール・イディオティークと見えないとも限らず。

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