旅程の変更

 フロントにある畳ヶ浦のパンフレットを見て、つい行きたくなる。矢富氏の《柿本人麻呂鴨島》にも、浜田駅のお隣りの下府(しもこう)の紀行が紹介されている。そのポイントは、下府駅裏から続く「広浜鉄道」という未成鉄道路線物件と石見畳ヶ浦という隆起海岸で中期中新世の化石が観察できるジオパークである。浜田駅から電車で一駅、わずか4,5分の距離にあるのだが、JRの本数が多くなく、トップギアの使えない豆御殿号で往復しようとすると1時間前後を要してしまうのと、満月で大潮と重なり、午前中に訪問しても満潮のためにうまく観察できないと予想されたので、今回は見送りとした。
 そこで、益田に移動することとした。昨日時間の都合で戸田小浜柿本神社への参拝を割愛したが、矢富氏の紀行文には、人麻呂を養育した綾部家を訪問し「ミシンをしきり踏んでいた令嬢が美しい顔を出した」のに案内を乞うお話が出てくる。953時発の便は益田止めなので豆御殿号で走っていかなければならない。往復約20 kmの海岸沿いのフラットな道を往復して益田駅まで帰ってきて福岡に帰る最終便の1718時発のスーパーおき5号に乗車できればよい。

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