山陰本線の人丸駅まで、約1時間の行程である。その全国の柿本人麻呂ファン憧れの人丸駅に降り立つのである。無人駅であり、到着した上り線ホームからは跨線橋を渡らないと外に出られないのである。輪行袋を肩に担いで運ぶうちに、右腕になにか尖ったものが当たっているなと思っていたら内出血で青黒くなってしまった。
駅を出たところで自転車をアンフォールドして下関市油谷を出発し、八幡柿本神社に向かう。
柿本人麻呂を祀った神社に参拝するのは、これが二回目である。一回目の参拝は独身の頃、明石の柿本神社であった。かむさびた立派な御社なりき。日曜日の夕日に照らされた社務所は閉まっているので、参拝して退去。
人丸駅に戻ると、また跨線橋を越えなければならないので、イチかバチかで次の古市駅へ向かうが、やはり跨線橋越えが必要であった。1648時発の上り列車で益田駅に向かう。それにつけても、大きな荷物を運びながら旅をしてみると、何番ホームに到着して、どちら側のドアから乗降するのか、とっても気になるのである。車いすで旅されている方も同じだろうか。途中で日没を迎えて1930時到着。
