爽風


 母刀自が福岡市に移住してしまうと、イマバリに戻ってくるチャンスは少なくなる。進学のためにこの地を離れて約40年、懐かしい場所をこれが最後かもしれないと思いながら巡り巡りて、市立図書館前に到着。
 市立図書館で読むことができて、生涯を通じておかげをこうむっている本の一冊は《アマチュア科学者》であり、もうひとつが《銀花》である。われわれより少し上の世代に向けた文化の精華を選んで、少し背伸びしたかった筆者を含め、市民を啓蒙してくださった司書の方々に感謝するところだ。

 市立図書館の中には阿部先生の作品が数点展示されていると聞いていたが、これまで開館時間に訪ねたことがなかった。阿部先生の作品は、1階に6点、2階に1点、3階に1点確認できた。
 なお、3階では市政100年記念で昔の写真展が開催され、1階では戦後70年記念今治空襲・戦災関係写真展示の催しがあった。話には聞いていたが、亡父が中学2年の時に見た光景を体験した次第である。

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