人丸神社(福岡県糟屋郡新宮町大字下府)


 帰途、以前から気になっていた「人丸神社」に参拝。カーナビに登録されてないので、まん中の子のiPhoneにてナビゲート。地下鉄空港線西鉄貝塚線を乗り継ぎ輪行するのが理想のおとずれ方かもしれない。
 柿本人麻呂は、筑紫の国に下った時の歌があるとされ、その帰りのルートにあたる山口県では、筑紫の国では「和歌の力で鬼神を海に沈めた」と伝承されているらしい。新宮町の相島は徳川時代には朝鮮通信使をもてなした場所であり、この地で柿本人麻呂が鬼神と対峙した言い伝えがあるのではないかと、密かに期待するところがあった。

 境内と直接つながる車道はないので、車は人丸公園駐車場に停めて歩いて行く。
 人丸神社は小高い丘の上にあり、鎮守の森の入り口に縁起が掲示されている。この神社のお祀りしている「人丸」は筆者の期待した柿本人麻呂ではなく、(平)景清の娘人丸姫であったということに驚愕。

 《水底の歌》では、人丸の発音からの連想で、火止まる(防火)、人生まる(安産)霊験あらたかとされ、また、夢に示現して示現神社として建てられたところから、慈眼にも関係するということで、景清伝説のことにも言及されていたと記憶するところであるが、当地のように人丸姫をお祀りした人丸神社は他にもあるのだろうか。

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