牛骨ラーメン香味徳銀座店

 徒歩5分ほどで宿舎に引き上げて、夕食に外出。今から20年も前には銀座一丁目つばめグリルを一方的に贔屓のお店と呼ばせていただいてアイスバインなど注文していたが、今では閉店してしまっている由。
 銀座のお洒落なお店に入るのも気がひけて、歩いて東京駅に出て、中央線で秋葉か新宿西口か中野あたりの20年来の行きつけのお店まで出遊するかというと、疲れ果ててその元気もなし。
 裏通りに回ると、近所の警察ミュージアムの裏に銭湯があって、これは迢雲先生が個展が終わったら必ず入りに来る銭湯に違いない。庶民的なお店がありそうな予感があって歩くうち、牛骨ラーメンと書いてある白い提灯に誘われふらっと入る。ラーメン屋は行き当たりばったりで入るべしというのはチョートク師の教えであるが、混み合ってはいないが、後で評判のお店らしいと知る。期間限定の牛骨柚子塩ラーメン650円。カウンターに貼ってある紙によると、もとは鳥取のラーメンであるという。「麺の半分はそのまま食べて、その後食べるラー油かキムチを入れて、違った味わいでいただいて、最後に残ったスープをサービスのご飯にじゃぶじゃぶかける」という店主のレコメンデーションでいただく。ウシの骨髄といえば、《アンソニー世界を喰らう》で観た、ニューヨークの何処かのレストランで大腿骨の骨頭のところをカットしてそのままスプーンですくって食べるイメージが強いのであるが、豚骨とは異なってごくアッサリ系であった。
 後日、チョートク師がブログで取り上げられた銀座1丁目の奥野ビル603号室から香味徳までは、わずかに通り2つ分なのであった。

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