住所録2015

 筆者のプライマリな住所録は、Google contactで、日々HTL 23 butterflyでデータを修正しながら使っている。宛名職人の住所録のもとも以前にGoogle contactからエクスポートしたものだ。派生した二つの住所録に別々に手を入れるという効率の悪い状態になっている。
 以前TeXのプログラムの配布にweaveという魔法のようなカラクリがあった。同じドキュメントをコンパイラーにかける際にプログラムモードにするとソフトウェアになるし、ドキュメントモードにするとマニュアルになった。大もとのデータベースを修正してフィルタに通すと、宛名職人用の住所録に化けたりGoogle contactに読み込まれたりしないものか。などと考えながら、昨今の年賀状ソフトのGoogle contactのエクスポートファイルとの親和性を探ってみる。
 筆まめはver.23.05にアップデートすると「筆まめで作成した住所録を、Gmail連絡先と連携し、住所録を連携」できるとのことであった。しかし、最新版ver.25にはもはやこのような「連携機能」は謳われていない。Google contactとは異なる自前のクラウドにデータを置いて更新する「筆まめクラウド住所録」というサービスに移行しているようである。グループウェア的な使い方をする上で、Googleが使いづらくなったのであろうか。
 宛名職人は、Mac OS Xの連絡先のデータを読み込めるので、間に連絡先をかませることでGoogle contactと宛名職人の住所データがシンクするらしい。
 インポート/エクスポート用のデータ形式としてContactXML 1.1形式というのがあるようだが、なかなか各社のデータベースが統合できないのは、おそらく昨年は喪中だったとか、お歳暮をもらったとかどうかというようなフラグを設定するための独自仕様がありすぎることが問題ではないかと考えた。

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