年末年始の番組

 BS JAPAN空から日本を見てみよう+」は、もともと録画していつでも見られるようにしたい番組であった。ハードディスク録画が安定してできるようになったこの時期に大晦日スペシャルとして6回分まとめて録画できたのは僥倖であった。ハイビジョン撮影の紀行番組あるいは絶景番組は数多く放映されていたが、筆者はこの番組が特に好きである。地上を歩く生活に疲れているからかもしれない。
 放送大学「ウナギ 大回遊の謎を追う」は、前回の入院中に日経サイエンスで読んだことがあったテーマである。話の構成が素晴らしく、想像できない部分が動画で補足されていて、「フィクションを超えた」サイエンスとしてまったく退屈しなかった。
 NHK 「凸凹探検で謎解き!裸にしたいTOKYO」も、お屠蘇に酔っ払った視聴者の多い元旦に放映するのはもったいないくらい見応えのある番組であった。東京の微地形を強調した3D地図は製作に6ヶ月かかったというのである。そこにプロジェクションマッピングで別の情報を投影するという見せ方は、GISの応用なのであろう。
 もともと高精細なデジタル地形図の出現にともない、東京の凸凹地形に、過去の地形や人の手による改変の痕跡を読み取るというテーマでの出版はブームになっているようである。高精細なデータを簡単に入手してブラウズできるようになったのがここ数年の大きな変化なのであろうが、実地検証そのものは地理学(あるいは地学)巡検の入門編ということになると思われる。大変興味深く拝見した。

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