JR今治駅にタキシーで移動し、1135時発のいしづち5号にて松山に向かう。
高校生の頃、定期試験が終わった週末にはJRの各駅停車で松山に出て、カルチエ・ラタンの古本屋を巡って文化の香りに触れるという習わしがあった。松山は、子規漱石の文学的な伝統の上に、愛媛大学の理系学部を擁していたので、科学関係の古本屋の知的水準は、到底今治の新刊書店と比較にもならなかった。JRで松山方面に向かったのはそれ以来かもしれない。
JR沿線に、雲じいのお好きなのこぎりハウス、鉄柱に螺旋階段がついていて、先端に傘があり、全体として鉄でできたシメジが屋上に生えているビル（民家？）を発見。特に後者は、EL&Pの《展覧会の絵》のジャケットに掲げられている《バーバ・ヤーガの小屋》を元に作ったのではないかという「亀岡のバーバヤーガ」なり。しかも、これらは車道からは巧妙に秘匿されていて、JRの車窓からでないと発見できないようになっているところが恐ろしい。
後日記＞いや、これはシメジ型の屋根つきの螺旋の非常階段ということかもしれない。
また、リムジンバスの車窓から道沿いに彫刻の小品を多数陳列しているFo Vitalyビルを発見。
