昔フルムーンなどと呼ばれていたが

 久しぶりに夫婦で新幹線に乗る。おそらく上の子が4か月の頃に上京して以来、四半世紀ぶりであろう。
 と言っても、乗るまでが大変であった。忘れ物がないか点検すると称して時間もないのに流しの洗い物を片付け始めたりする。頼み込んで部屋に掃除機をかけながら忘れ物チェックをするのはご遠慮願った。自宅近くのバス停でつかまえたバスに乗車して、どこで降りるかで一悶着あり、小銭を出すのに時間がかかったりする。地下鉄に乗り換えて、もう一度博多駅行きのバスに乗り換える際に歩くのがいやだと駄々をこねる。地下鉄最後尾の運転席シートに座らせ、薬院駅でおりてバス停までエレベーターで上がる。四半世紀の間に、少しは旅慣れたところを見せる。

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