というSonyの提案には、まことに魅了された。こういう商品戦略がSony側から提案されたのか、Konica-Minolta側からなのか、少し考えてみてもまったくわからないのが、大変興味深い。機械式の銀塩カメラを使ってきた世代には、デジカメはカメラの形をした、画像データ取得に特化した組み込みコンピュータであると頭で理解はしていても、やはりケータイやpad系端末とは違うと思っていて、その違う部分に大金をはたいているのに違いない。それで、他のデジカメメーカーでは、オールドファンの夢を壊さないようにせいぜいファームウェアのバージョンアップ程度にとどめているところに、NEXシリーズでは、まるでケータイかpad系端末並みにアプリを入れて機能を付加できる可能性を主張しているのである。こうなってみると、GPSユニットがついていないNEX-5Tを買ったことをちょっと残念に思う。
早速POBox -日本語キーボード、ピクチャーエフェクト+、それにストップモーションと、無料のアプリを3つインストールしてみる。これで撮像機能が進化したなどと悦に入っていては、自意識過剰にもほどがあるわけだが、(筆者は敬してインストールしないが)WiFi経由でダイレクトにSNSに画像をアップロードしてシェアできるような機能を付加するアプリもある。これはWiFi機能付きのSDカードよりスマートなやり方ではないだろうか。将来はクラウドのストレージにどんどん画像を蓄積するような撮り方が普通になるのだろうかと未来を予想してみる。