出張評価インにゃごや

ハイパーダイヤおすすめの経路で、念のため一本早めて出発。もちろん輪行する余裕などなく、ガラガラの1号車の2人がけの窓側席に座って電源を確保、書類の続きを直そうとThinkPadを取り出して結局寝てしまう。
沿線の景色は、別に何ということもなく時速300 km/hで後ろに巻き取られて行くのである。それでも、年を取るのに比例してあちこちに思い出の場所が少しずつ増えてくるので、見覚えのある車窓の風景に釘づけになる。
岡山時代にはトーキオに出張するといえば新幹線であった。春の学会が開催されるのは、大抵は黄金週間があけて梅雨入りまでの間であったから、琵琶湖南岸あたりの沿線では、地平線まで続いている田圃の代掻きが終わっているか、梅雨の走りの雨模様の中、田植えが終わった直後の水面に鉛色の空が映っていたことを思い出す。沿線の冬枯れの田圃を見ながら、若い頃見たのはこの辺りであったかと思っていたら、トンネルを抜けた瞬間一面銀世界の関ヶ原になったのには度胆を抜かれた。まあこの程度でダイヤが乱れないのがJRのすごいところである。
名古屋駅に着いて、マクドあたりで腹ごしらえしてから集合地点に行こうと思ったが、どうせ地下鉄の駅を降りたらどこにでもあるんだろう、とたかをくくつて地下鉄に乗ったものの、駅の近くに何もないので、結局昼メシ抜きで集合となる。

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