輪行バッグ

昨晩Discovery channelのNASA50年史特集番組を観た。アポロ計画の月面探査において、アストロノーツの行動半径を飛躍的に拡大させたのがルナービークルであった。莫大な燃料を費やして折角月に到達したのだから、できるだけ広く探査して、よりごっそりと持って帰りたいわけである。筆者だって遠隔地での探査を徒歩でこなしてバテているところであったから、車輪の発明がいかに革命的であったかについては身にしみてよく理解できたところだ。
 そこで思い至ったのが、目的地でレンタサイクルを利用することである。しかし、自転車を借りてすぐに思い通りのセッティングで出発できるわけではないし、ハンドルグリップのわずかなねとねと感が気になったりする。それなら手袋したらどうだという正論はおいといて、眼鏡や靴と同様にマイバイクを地下鉄やJRで持ち込み、目的地付近の移動に使うというプランに思い至る。幸いにCEOがご楽友から譲り受けた折畳みバイクが、まん中の子とともに都にあり、モーターバイク乗り換えで遊んでいるなら召喚できるかも、というので期待が高まったのであったが、故障して廃品回収に出した由。
それで20インチの折畳みバイクを品定めすると、安いところでは9000円以下のものも見つかる。価格.comamazon.co.jpのユーザーレポートを読んでみると、安かろう悪かろうの面も多分にあるようだが、Make a wish号のトランクに載せて出かけたり、出張の前に宅急便で宿舎に送りつけて会場への往復に使ったりすると、色々と楽しそうに思われる。
一方で飛行機の手荷物としては、荷物一個あたりの3辺の長さの合計が203 cm以内という制限がある。DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) 輪行キャリングバッグ DB-4 16インチ20インチ対応の寸法はぎりぎりオーバーであるが、収納した本体にあわせて折り込めば、サイズ制限はクリアできそうに思う。しかし、重量は確実にオーバーするので、超過重量手荷物料金(20 kgまで3000円)を往復で払っていると、むしろ月に乗り捨てて置いて来る方が安上がりといった贅沢になる。この手は使えない。
輪行するならもっと高価でカスタマイズされていて、回収するだけのコストのあるものでなければならないのだろう。たとえば長征一式のような…。GIANT純正輪行バッグはそれほど高いものでもないけれど、混みあっている公共交通機関に乗るのは顰蹙ものであろうと二の足を踏むのである。

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