Japan Netbank の銀行カードの更新

1990年頃、舶来のMacの雑誌の広告にデータをn次元プロットしてグルグル回して眺めるソフトウェアありき。まだインターネットも開通していない時分のことで、業者さんとは海外FAXでオーダーを出してやりとりするのであるが、当時はまだキャッシュカードにクレジットがデフォルトでつくような時代ではなく、支払い手段がなかった。それで、かなり厳しい審査を経て、単体の住友VISAカードを作ったものだ。
それが2000年頃になると、インターネット接続できるようになってeBayで海外の珍しい文物を競り落とすこともできるようになった。その反面、ロシアのバイヤーさんはクレジットカード決済を受け付けられない人も多く、送金するのに送金為替を使うような時期があった。しかし、為替を作ってもらう手数料がきわめて高いこともあり、時代はクレジット決済へとゆっくり移行していった。今日繁栄をきわめるインターネットを介した経済活動の基盤はセキュアな接続とクレジット口座にあるわけで、これは筆者にとってはここ十年で確立されたものといえる。
その頃、ジャパンネットバンクに口座を開設した。いわば防火壁の外で運用できるように、必要な時に必要なだけお金を補充し、悪用されても被害がメインバンクの口座に及ばないように、ということだ。開設時に送ってきたバンクカードは、無期限に使えるもので、10年も財布に入れていると細かいヒビが入ってATMで認識されなくなってしまった。特にファスナー付きの財布の引き手のダメージが大きかった。財布はファスナーなしのものでなければならないという教訓はここから出てくるのであるが、この十年ほどで財布職人さんの知らない間に、財布の中身で守らなければならないものが、紙幣札からプラスティックマネー(の変形防止)へと移り変わっていっているわけだ。通常はメインバンクの口座から送金するので不都合なく運用できるのであるが、午後3時をすぎると送金が翌朝9時になってしまうので、時に即効性に欠けることにはなる。クレジットカード引き落としの際に口座残高が足りなかった場合に、ATMから即時に口座にお金を補充するには、どうしてもバンクカードが必要なのである。
最後に使ったのは、この時なので、時に不便に感じつつ、実に3年間使えない状態だったのかもしれない。更新手続きが進められなかったのは、申請に必要と思い込んでいた住民票の写しがなかなか手に入らなかったためである。今週住基カード電子証明書取得に当たり、区役所に出頭するついでにと必要書類を確認したところ、住民票なしで手続き可能なのであった。それが本日到着。

本ブログではamazon associate広告を利用しています。