出発

 まん中の子から顔本に依頼があって、白いチャイナ服を家中捜して時間を費やす。
 明日の視察でフットワークよく動けるようにと、Zero Halliburtonは使わず、旅の荷物をふだん使いの保冷トート一つ分に切り詰める。スーツの上からiPad用のターポリンバッグをたすきがけにしておいて、上からAquascutumのコートを羽織る。明日のプログラムはスキャンしてiBooksで見られるようにしているので、iPadがいつでも抜けるようにしておくとそれなりに便利であるということだ。
 予定より遅れて1700時のバスに乗車して、地下鉄七隈線、バスを乗り継いでJR博多駅に出る。当地のはやかけんsugocanimocaのいずれもがおサイフケータイに対応していないこともあって、ケータイをかざしてチェックアウトする人はまだまだ少ない。そのあたりでちょっと優越感を感じたりする。
 精神的にかなり疲れているので、景気づけにZenheisserのヘッドセットで006SHの32 GB SDメモリに入れてある曲を聴きながら博多駅まで移動してきたのであるが、iPadには入っていな(くて、ふだん聴くことがな)い佳曲に感動の連続。元はといえば同じ母艦PCのiTunesライブラリに由来するのに、部分集合のとり方によって集団の性質が大きく変わるというのは面白いことである。それで気がついたのが、Kevin Bartlettの《Sorrow, the Fish, and Glastonbury Hill 》とTiestoの《A Tear in the Open》とで同じ曲(の女性ボーカル)がイントロで使われていることであった。ケルト民謡の《Ailein Duinn》である。おそらく
 キオトまでの往復切符を買って、出発までの時間を利用してコンコースの土産物屋さんをひやかす。やはり、ステッカーは売られていないことを確認。お土産は、まん中の子が希望する博多通りもんに加えて梅ケ枝餅。まん中の子が北野何とか町上ル何とかに居住するようになって、一度この「帰省」を実現させてみたかった。

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