ターポリンのベスト

 先週日曜日の、かなりの降雨環境でのSimplism iPad用アウトドアバッグのロードテストの成績は満足すべきものであった。テストする方はそれこそ下着まで雨が滲み通っているというのに、iPadはまったくドライな状態であった。
 本来なら、濡れても良いから便利に開け閉めできる「非武装中立地帯」のようなところにiPadを置く一方で、湿気から守りぬくものは取り出しにくいけれど厳重な隔壁の内に格納しておけばよいのであるが、その機能が逆転してしまっているのである。
 そういうわけで、雨でも平気な靴とズボンと、耐水素材のバッグを準備すれば、野外活動がいっそう楽しくなるのは間違いのないところである。
 靴は、水の浸透を防ぐならGoreTex製のブーツということになる(高くつきそうであるが)。先週の東京では足にできたマメのために、足を引きずって歩いていた。先々月の札幌でもかなり痛い思いをした。履いていた靴は個体としては異なるけれど、ともかく安物である。年とって段々靴に足を適応させる能力が衰え始めている可能性がある。ただし、夏季限定、節電のために品格度外視で考えれば、濡れてもすぐに乾くクロックスサンダルに5分丈のズボンという解もありそうである。
 タオルを乾いた状態で運ぶ候補の一つに、先週環七通りの上州屋奥戸店で見かけたターポリントートがある。これはフラップを折り返して雨の降り込みも防ぐことができ、単に濡れたものをほうりこんでおくための防水バッグとは一線を画している。
 一方、撮影機材をFinePix Real3D W3一台と予備のバッテリに限定すれば、タオルの入るポケットのついたベストがあればすべてのものをオールインワンで身に着けて活動できるということになる。ただし、ターポリンはいわばゴム引きの布のようなものであるから、直接身に付けるものには向かないのであろう。適切な数とサイズの防水ポケットがあり、メッシュ地で蒸れることがなく、街歩きしても大丈夫な程度の外観を持った安価なベストがほしいものであるが、これはフォトグラファーベスト、フィッシングベスト、ネイチャーガイドベストのちょうど中間点に位置し、市販品で見つけられないニッチの領域になっている。

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