アリババ級の感激

 昨晩不覚にも寝てしまったが、約40分のジェットセットであろうか、わりと早めに目が覚める。ゆっくりシャワーを浴びて、スーツケースから着替えを出して一旦閉めた後、開かなくなったことに気がついた。
 途中でナンバーロックの設定を変えてしまったのか?
 というので、力を入れて開けようと試してみるが、いっかな開く気配もない。ナンバーロックは3つのリングからできているので、ナンバークランチにとりかかる。1つずつインクリメントして1000回試した結果わかったことは、どの番号でも開かない(らしい)ということであった。
 これには脱力してベッドの上に座り込んでしまった。集合時刻までの余裕は徐々になくなりつつあって、ズボンを締め込んでしまったから、パンツ一丁で(とは言いすぎであるが)研修所に向かわなくてはならないのである。アポロ計画で使われたくらいの高信頼性が、ここでは使用者を崖っぷちに追い詰めているのである。
 しかしまあ考えてみればどの番号でも開かないということは、ナンバーロック以外のところで引っかかっているのではないかということだ。それで、もともと設定されていたはずの番号に戻して、少し歪ませ気味に力を込めると…開いた!のであった。[旅と道具]

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