さらに遡上してロケハン

 土手にはツクシ採りの人多し。
 十年前に社屋とドームがオーバーラップするようなショットを押さえた場所が、今でも撮影可能かどうか確認に行く。数年前まではほとんど空き地だらけであった造成地に、今や立錐の余地もなく住宅が立ち並んだために、往時山道であったのが、いまや急な坂の路地に変身しているところがタイムトラベル感覚である。
 かつての撮影ポイントへの登り口はまだそのままにあって、入り口が閉鎖されていたので、登らずに引き返してきた。西山への登山道であるから歩行者は通行自由であろうと思われるのであるが、見たところ、今撮影機材を持ち込んだら、建て込んだ住宅の2階をのぞいている嫌疑がかかりそうである。また、電信柱が敷設されたため、電線が写りこむ心配も出てきた。
 続いて、そこから尾根一つ北側の、龍谷川の谷に入る。最後にこの谷に来たのはいつであったか。シティバイクに乗り換えてからは足が遠のいていたように思われるが、本当は老化にともなう体力低下で、それとは気づかず、敬して近づかないようになっているのであろう。閉鎖ゲート付近の橋梁の上から開けた眺望を楽しんだ後、以前全身浴をした奥まで上がって一休みの後、Brian Eno: By this riverをBGMに一気に下る。その後、さらに室見川沿いに遡上を続け、内野中央公園でトイレを借りて、椿水路沿いの椿を撮影しながら帰宅。

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