営業部のインフォマティクスをどういうハードウェアを導入してどう管理するかという話をするにあたって、年をとって知らず知らずのうちに保守的になっているから、例えば、情報統制の面からは、特価のThinkPadを一人に一台ずつ配ってソフトウェア環境もこちらで供給するような閉じたネットワークを形成したほうが楽であるというような、管理のしやすさに焦点を絞った年寄り話をすることになる。iPad 2には魅力を感じるけれど、実績もなく、何がどこまでできるか、その可能性の判断は難しい、云々。
そういう話の息抜きで敷地外に出た途端、それによって目指すのはどういう未来か、という展望のなさに気づかされて愕然とするのである。突如クライアントに記録写真をお見せして説明するような用途には、iPad 2に優るハードウェアはあるまいという天啓に打たれた。
そのまま引き返して、ブレインストーミングを開始。Nikon D3100で撮影したデータをメモリカード経由で移すには、iPadにSDカードアダプタを付ければよいのである。しかし、その1ステップを省略できる仕掛けはないか、すなわち撮影後直ちに画像データの転送、表示ができないものかと挑戦的な提案が返ってくる。それなら以前ただのにっきで紹介されていたEye-Fi Mobile X2 8GB
が使えそうである。さらにこのMobile X2では、そのままダイレクトにiPad 2への転送が可能であるというので、一層うってつけである。アイディアがどんどん形になっていくという、素晴らしい瞬間に再び巡り会えたことを幸せに思う。ハードウェアを確保して、実証試験を行うことになった。[ハードウェア]
